平成28年度より、『RiseUpSports』(ライズアップスポーツ)から、『ARPS』(アープス)へと教室名が変わります。立ち上げから2年数ヶ月のあいだ親しんだ名前でしたが、「結果にコミットする」某教室と間違われることが多くなったので、思い切って変更いたしました。
『ARPS』(アープス)という名前は、「All Round Players」の頭文字を取ったものですが、「オールラウンドプレーヤー」には、「スポーツなどでいろいろな技能・分野に通達している人、万能選手」という意味があります。数多くの名前の候補が上がった中で、教室のポリシーと意味がピッタリくることから『ARPS』に決定いたしました。子ども達が将来、オールラウンドプレーヤーになれるようなレッスンを心掛けて参りますので、今後とも変わらぬ御愛顧のほどよろしくお願いいたします。

さて、話は変わりますが、先日、ある幼稚園で怪我をした園児が号泣している場面に遭遇しました。どうやら高い所からジャンプしたようで、直接怪我をした瞬間を見たわけではないので、どのような状況だったのかはわかりませんが、唇が裂傷しており、恐らく縫合しなければならないような傷でした。
その子が怪我をした場所は、その園児の身長からすれば決して低くはなく、誰も怪我をした瞬間をみていないので、ジャンプしようとして足を滑らせて落ちたのか、着地に失敗して顔を打ったのかわからない状況でした。

私は、その園児の体の使い方を見る機会があるのですが、確かに体の大きさや身体操作能力を考えると、その子にとっては危ない場所かもしれません。その高さを飛べるだけのレディネス(準備)が備わっておらず、本人も「自分がどこまで出来るのか」をよく分かっていない状態だったのだと思います。しかしその場所は、もう少し体の大きな園児にとっては普通にジャンプできる場所でした。

確かに絶対にジャンプしたら駄目な高さや場所は存在します。しかしそれは人によって変わってきます。子どもを預かる立場としては、「怪我させる」ことはタブーだということも理解できます。怪我を防止する一番簡単な方法は、怪我のリスクがある場所や行動を徹底的に排除すること。しかしそれをしてしまうと、子ども達はリスクのある場所や行動を理解せずに成長してしまうことになります。遊具がほとんど無い最近の公園を見れば、大人が一番楽な方法を取ってきたのだということがわかります。今後、その子が「怪我をした場所」が立ち入り禁止にならないことを願うばかりです。

怪我をしないことに越したことはないかもしれません。ただ「怪我をする」ことから学ぶこともあります。小さな怪我をたくさんすることで大きな怪我を防ぐことが出来る場合もあります。周りの大人は重大な怪我をしないよう見守ってあげることが大切です。また、怪我を防止する身体コントロールを身につける為に、「危ないからやめなさい」と行動を禁止するのではなく、危険度や動作レベルを少し下げて「これくらいからやってみよう」と遊ばせてあげるのが良いのではないでしょうか。